ysnの自由雲日記

自由雲の日記

黒にこいおちゃ

NZにてお茶をかき回してきたあとばたばたしている内に山は紅葉真っ盛りとなっていたが、山にいけなくてうんうんうなっていても仕方ないので、紅葉茶会で濃茶をねった。もう炉開きもすませたのだが、風炉で、大樋焼の黒茶碗。秋ということで備前の種壷を見立て、ニシキギの赤に思いをはせながら、狭くて暗くて良くお茶が見えないなかで、ねりねりねったら、茶筅に大きな茶の固まりがくっついていた。そして久田宗匠をすこし心の中で追悼していたら、なんだか狭い茶室にいるのに山の晩秋を思索にふけりながらさくさくと紅葉踏み分けあるいたかんじ。
終わったあとは例によって打ち上げで、日本酒の古酒化したものがまわってきて、黄金色に輝いた純米大吟醸はそこはかとなく秋の山々の風景を白昼夢のようにわらわらと体をめぐるのでした。二次会ではワインバーにて社中のお姉さん方に囲まれながら、いざ続きということでずいぶん失礼な発言を連発したが、反省していない。